勤行

 誰しも〈ああなりたい〉とか〈このような結果を出したい〉との願いや望みがあるものです。一方、いま現在、仕事や健康の問題、人間関係などで頭を抱えているかもしれません。

 しかし自分の願いや望みの成就、あるいはさまざまな悩みの解決、これらに対し、いかに自分が智慧を絞り、工夫を凝らしても「なかなか結果を出せない」という状況になりがちです。

 そこで大事なのが、朝夕の真剣に勤行唱題の実践です。

 勤行とは、「つとめて善き法を行なう」という意味です。世間にも「積善の家に余慶よけいあり」と言い、善い行ないを積み重ねた家は子々孫々まで善い恩恵が受けられるとされています。まして日々、唯一最高の法にもとづく勤行を積み重ねるならば、必ず、想像を絶する大功徳となって現れます。

 その 功徳 について、日蓮大聖人様は次のように仰せられています。

「毎日の、御本尊への所作には、方便品と寿量品を読みなさい。この二品を読めば、おのずと法華経のすべての品を読んだ功徳がそなわる」〔趣意 月水御書三〇三〕

 法華経の方便品ほうべんぼん寿量品じゅりょうほんを読み、さらに唱題することは、まず大聖人様がなされ、また日興上人もされておられたことです。私たちも、まったく同じように、しっかりと実践してまいりましょう。