霊をどのように考えるか?

 人が死んだら肉体は滅びるが、目に見えない霊魂が肉体を抜け出してどこかに存在するといった考え方から、幽霊や神聖視されてきました。

 しかし死後の生命は、過去世の業因ごういん によって苦楽を得ています。

 とくに苦しみや強い怨念、執着などは生きている人間に感応しています。

 人によっては、まれに言葉が聞こえたり、物が見えるといった種々の作用も感応によるものなのです。

 この感応は、生きている人からも故人に影響を与えるため各寺院における 塔婆とうば 供養などの追善供養ついぜんくよう が行われます。